相談支援専門員との付き合い方は?信頼関係の築き方と変更したいときの流れ
お子さんの福祉サービスを利用するとき、窓口となってくれるのが相談支援専門員です。サービス等利用計画を作ってもらったり、関係機関との調整を担ってもらったりと、頼りになる存在ですが、「担当の方とどう付き合えばいいのか分からない」「言われたことに従うだけでいいのか」と感じている保護者の方も少なくありません。相談支援専門員は、保護者に代わって何かを決める人ではなく、一緒に考えるパートナーです。この記事では、良い関係を築くためのコツや、合わないと感じたときの向き合い方、変更したい場合の流れについてお伝えします。
相談支援専門員は『決める人』ではなく『一緒に考える人』
相談支援専門員の役割は、サービス等利用計画の作成やモニタリング、関係機関との連絡調整など多岐にわたります。ただ、専門的な立場から助言をしてくれるからこそ、「専門家の言うことだから」と、つい提案をそのまま受け入れてしまう保護者の方もいらっしゃいます。
しかし、計画の主役はあくまでお子さんとご家庭です。相談支援専門員は、その子らしい暮らしを実現するために、専門的な視点から選択肢を示し、一緒に考えてくれる存在です。「お任せする」のではなく「一緒につくる」という関係性を意識するだけで、面談の受け止め方も変わってくるはずです。
良い関係を築くために最初に伝えておきたいこと
信頼関係は、最初のやり取りから少しずつ積み重なっていくものです。関係づくりの最初に伝えておきたいことを整理してみましょう。
- お子さんの得意なこと・好きなこと・苦手に感じやすい場面など、日常の様子
- ご家庭として大切にしたい価値観や、将来的にどんな暮らしを望んでいるか
- これまでに受けてきた支援や、うまくいかなかった経験
- 面談や連絡のペース、方法についての希望(対面が良いか、電話やメールも使いたいか等)
「こんなことまで話していいのか」と迷う内容でも、率直に伝えてみることをおすすめします。細かな希望や違和感を伝えることは、決して失礼なことではありません。むしろ、そうした情報の積み重ねが、その子らしさを反映した計画づくりにつながっていきます。
『なんとなく合わないかも』と感じたときのサイン
どんなに丁寧な関わりを心がけていても、人と人との関係である以上、「なんとなく合わないかも」と感じる場面が出てくることもあります。以下のようなサインに心当たりがある場合は、その気持ちを見過ごさずに向き合ってみましょう。
- 面談で伝えたことが、計画やその後の対応にうまく反映されていないと感じる
- 連絡への返信が滞りがちで、相談したいときに相談しづらい
- お子さんの様子について、実感とずれた説明をされることが続く
- 質問や希望を伝えても、話を切り替えられてしまう感覚がある
ここで大切なのは、「合わない=相手が悪い」と決めつけることではなく、まずは違和感の内容を自分なりに言葉にしてみることです。伝え方が足りなかった部分がないか振り返ることも、次のコミュニケーションのヒントになります。一方で、率直に伝えてもすれ違いが続くようであれば、それは無理に付き合いを続ける理由にはなりません。
相談支援専門員を変更したいときの流れと相談先
相談支援専門員は、変更することができます。合わないと感じたまま我慢を続ける必要はありません。変更を検討する際は、次のような流れで進めることが一般的です。
- まずは率直な気持ちを、現在の相談支援専門員本人、またはその事業所に伝えてみる
- それでも改善が難しいと感じる場合、事業所内の別の担当者への変更を相談する
- 事業所自体の変更を希望する場合は、お住まいの自治体の障がい福祉担当窓口や基幹相談支援センターに相談する
- 新しい事業所・担当者との面談を経て、計画作成を引き継いでもらう
「変更したい」と伝えることに気が引ける方も多いですが、これはお子さんにとってより良い支援環境を整えるための、ごく自然な選択のひとつです。自治体の窓口では、こうした相談にも丁寧に対応してもらえますので、一人で抱え込まずに声をかけてみてください。
長く付き合う相手だからこそ、遠慮せず伝えていい
相談支援専門員との関係は、多くの場合、一度きりではなく長く続いていきます。お子さんの成長やご家庭の状況の変化に合わせて、計画も見直されていくものだからです。だからこそ、最初から完璧な関係を築こうと気負う必要はありません。分からないことは聞き、希望はその都度伝え、違和感があれば言葉にする。そうした小さな積み重ねが、より良いパートナーシップにつながっていきます。
「相談する」という行為そのものに、正解や不正解はありません。率直な対話を重ねながら、お子さんらしい暮らしを一緒に形にしていく相手として、相談支援専門員との関わり方を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
Kids Lab. Access からのご案内
Kids Lab. Access は、サービス等利用計画の作成やモニタリング、関係機関との連絡調整を担う障がい児相談支援事業所です。系列内では「制度と支援をつなぐ入口」として、その子らしい暮らしを、一緒につくることを大切にしています。相談支援専門員との関わり方に迷いを感じたときも、現在の支援に違和感があるときも、まずはお気持ちを聞かせてください。Kids Lab. Access までお気軽にご相談ください。
※本コラムは一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・助言に代わるものではありません。