
相談支援事業所とこども家庭センターの違いは?困りごと別に相談先を整理
目次
「発達が気になる」「福祉サービスを利用したい」「子育ての負担について相談したい」と思ったとき、相談支援事業所とこども家庭センターのどちらに相談すればよいのか迷うことがあります。どちらも子どもとご家族を支える窓口ですが、担っている役割には違いがあります。
大まかにいうと、こども家庭センターは、妊産婦・子育て家庭・子どもに関する幅広い相談の入口です。一方、相談支援事業所は、障害児通所支援などの福祉サービス利用に向けた計画づくりや、関係機関との調整を担う窓口です。
ただし、相談先を最初から一つに決められなくても大丈夫です。どちらに相談しても、必要に応じて市区町村や医療、保育、教育、福祉などの機関につながりながら、次の支援を一緒に考えていきます。
相談支援事業所とこども家庭センターは何が違う?
相談支援事業所とこども家庭センターの違いは、主に「相談の対象」と「支援の進め方」にあります。
- 相談支援事業所:障害児通所支援などの福祉サービスを利用する際の計画作成、サービスの調整、利用後のモニタリングを行う
- こども家庭センター:妊娠・出産・子育て、子どもの発達、家庭での困りごとなどを幅広く受け止め、必要な支援につなぐ
相談支援事業所は、すでに利用したい福祉サービスがある場合や、複数の支援を組み合わせたい場合に力を発揮します。サービス等利用計画や障害児支援利用計画を作成し、お子さまの生活に合った支援の組み合わせを考えます。
こども家庭センターは、相談内容がまだはっきりしていない段階でも利用しやすい窓口です。発達のことだけでなく、保護者の心身の負担、家庭での過ごし方、保育園や学校との関係など、子育て全体について相談できます。こども家庭センターは、令和6年4月から市区町村において整備が進められている相談支援の拠点です。詳しい役割は、こども家庭センターの案内でも確認できます。
相談支援事業所に相談できること
相談支援事業所は、障害児支援に関する制度やサービスをご家庭の暮らしにつなぐ役割を担います。「どのサービスが合うのか分からない」「手続きが複雑で進められない」というときも相談できます。
- 児童発達支援や放課後等デイサービスなどの利用を検討したい
- 障害児支援利用計画やサービス等利用計画について知りたい
- 複数の福祉サービスをどのように組み合わせるか相談したい
- 受給者証の申請や利用開始までの流れを整理したい
- 利用しているサービスが子どもの現在の様子に合っているか見直したい
- 保育園・幼稚園・学校・医療機関・行政と情報を共有したい
- 就学や進級など、生活の変化に向けて準備したい
相談支援事業所では、最初にお子さまの様子やご家族の希望を伺い、必要な支援を一緒に整理します。その後、計画を作成するだけでなく、利用開始後の様子を確認し、必要に応じて計画を見直します。
診断名や手帳の有無だけで相談の可否が決まるとは限りません。「発達が気になるけれど、まだ診断を受けていない」「福祉サービスが使えるか分からない」という段階でも、まずは市区町村や相談支援事業所に確認してみましょう。
こども家庭センターに相談できること
こども家庭センターは、妊娠期から子育て期までの幅広い相談を受け止める窓口です。母子保健と児童福祉の機能を一体的に担い、家庭の状況に応じて必要な支援を考えます。
- 子どもの発達や成長について気になることがある
- 子どもとの関わり方や生活リズムについて相談したい
- 保護者が疲れていて、子育ての負担を軽くしたい
- 保育園や学校への相談方法を整理したい
- 家庭内の不安や、子どもの行動について話を聞いてほしい
- 医療・保健・福祉・教育のどこに相談すればよいか分からない
- 障害児支援や療育につながる方法を知りたい
こども家庭センターは、相談内容が複数の分野にまたがっていても相談しやすい場所です。たとえば、子どもの発達の心配に加えて、保護者の体調や家庭での負担が重なっている場合には、福祉サービスだけでなく、保健師や子育て支援、家庭支援の制度などにつながることがあります。
障害児支援についても、こども家庭センターから相談支援事業所や児童発達支援センターなどへつなぐ場合があります。こども家庭庁も、こども家庭センターと障害児相談支援などが連携し、子どもと家族を切れ目なく支えることを示しています。
困りごと別に見る相談先の選び方
迷ったときは、現在の困りごとに近い方を目安にすると分かりやすくなります。
- 「子どもの発達が気になる。何から始めればよいか分からない」:こども家庭センターや市区町村の子育て・母子保健窓口へ
- 「児童発達支援や放課後等デイサービスを利用したい」:相談支援事業所または市区町村の障害福祉担当窓口へ
- 「福祉サービスの申請や計画づくりを手伝ってほしい」:相談支援事業所へ
- 「子どもの発達と家庭の負担をまとめて相談したい」:こども家庭センターへ。必要に応じて相談支援事業所につないでもらう
- 「今利用しているサービスが合っているか見直したい」:担当の相談支援事業所へ
このように、相談先は完全に分かれているわけではありません。こども家庭センターに相談した結果、障害児支援の利用計画が必要になれば相談支援事業所へつながることがあります。また、相談支援事業所が家庭全体の困りごとを把握し、こども家庭センターや保健師などと連携することもあります。
相談先が分からないときは市区町村に確認を
こども家庭センターの名称や担当窓口、相談支援事業所の案内方法は、市区町村によって異なります。自治体によっては、こども家庭センターの機能を複数の窓口で担っている場合もあります。
そのため、迷ったときは、お住まいの市区町村役所にある子育て支援、母子保健、障害福祉などの担当窓口へ、「発達が気になる子どもの相談先を知りたい」「福祉サービスの利用を考えている」と伝えてみましょう。相談内容に合う窓口や、地域の相談支援事業所を案内してもらえます。
相談支援事業所とこども家庭センターが連携する場面
両者の連携が大切になるのは、子どもの発達だけでなく、家庭生活、園や学校、保護者の体調など、複数の支援が必要な場面です。
たとえば、こども家庭センターが家庭全体の状況を確認し、相談支援事業所が福祉サービスの計画を作成することがあります。その際には、お互いの支援内容がばらばらにならないよう、保護者の同意を得ながら情報を共有し、支援の方向性をそろえていきます。
大切なのは、どちらが主な窓口になるかを競うことではありません。子どもの生活を中心に、保護者が同じことを何度も説明しなくてもよいように、関係機関がつながって支援することです。
Kids Lab. Access ではどうか
Kids Lab. Accessは、障がい児相談支援事業所として、制度と支援をつなぐ入口の役割を担っています。相談支援専門員が、お子さまの様子やご家族の希望を伺いながら、サービス等利用計画の作成、福祉サービスの調整、利用開始後のモニタリング、関係機関との連絡調整を行います。
「どの福祉サービスが使えるのか分からない」「申請や手続きが複雑」「複数の事業所との調整が大変」といった相談にも対応しています。保育園・幼稚園・学校、医療機関、療育・発達支援事業所、行政機関などと連携し、お子さまの暮らし全体を見ながら支援を考えます。
利用できるサービスや対象年齢、相談支援事業所の利用方法などは、お住まいの地域や制度、ご家庭の希望によって異なります。詳しくは、見学・お問い合わせでご確認ください。
「発達が気になるけれど、どこから相談すればよいか分からない」という段階でも構いません。その子らしい暮らしを、一緒につくる。Kids Lab. Accessまでご相談ください。
※本コラムは一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・助言に代わるものではありません。